田舎の風景
1週間近く更新が滞ってしまいました。
勤務日にしか投稿できないので、記事を書き貯めてストックしておかないとです。
今回は写真の話をしようと思ったのですが、最近気になる話題を提起しておこうと思います。ちょっと長いです。
平生町に限らず、田舎で良く見る風景になってきました。
上記画像は企業が展開する、いわゆるメガソーラーというものですが
今まで農地や宅地として使われていた、個人の小規模な土地にもソーラーパネルが設置されはじめました。
土地の持ち主が、遊休地の有効利用、副業として行うものの他に
企業から営業をかけられて開始したもの、他者が土地を購入、または貸借によって行われているもの
様々ですが、ある日突然、近所の見慣れた風景がソーラーパネルに変わってきています。
再生可能エネルギーと言えば聞こえはいいですが、かえって中山間地域の農業離れを加速させている、という向きもあります。
さらには、ソーラービジネスを利用した悪質な詐欺まがいの商売をする企業も台頭しており
固定資産税の分だけでも利益が出ればいいやと、気楽に構えていた住人がトラブルに巻き込まれるケースもあるようです。
問題点としては、第一に節税対策として黒字を出した企業が
メガソーラーに投資することで表面上の決済を赤字と計上し、法人税を免れている点。
日本国内の太陽光発電のうち、80%超が企業によるメガソーラーであり
法人税を支払っている大企業は30%程度しか存在しないのです。
企業の事業所を抱える地方からすると、税収の低下は痛い話です。
第二に、粗悪な海外製パネルを設置することで、発電効率の低下、トラブルの発生
ひいては一斉に設置されたパネルが、耐用年数を過ぎて処分の行き場を失うことです。
さらにそれらを設置するのは、反社会的勢力の場合もあるようです。
近隣住民からの苦情により、ソーラーパネルの設置や撤去について裁判事例も出たこともあって
悪徳業者はこっそり設置して、逃げるように帰っていきます。
これら海外製パネルとフロント企業の台頭は、結局のところ旨味があるからです。
そして、旨味がでたのは電力会社の売電価格が急激に上昇したためです。
よく「電気の買い取り価格が下がった(下がっていく)」と聞きますが
むしろ最初の価格設定が高すぎたため、現在の状況を生んでいるようです。
都市部と比較して、田舎の強みのひとつに「豊かで安価な土地」があるのですが
そのわずかな強みにさえも、ハイエナのように食べ散らかす輩が存在するのは、残念なことです。
上に挙げた情報は、すべてが正しいとは限りません。
そして、健全な業務を行う企業も多く存在します。
しかしながら、聞こえの良い儲け話に騙されぬよう、常にアンテナを張っていてほしいです。
これ以上、地方の資産を都市部や海外に流出させることは、避けたいのです。