沼の話
平生町には沼という地域がありまして・・・
それとは違う沼の話。
沼。 「○○沼」
底なし沼にはまるがごとく、物事にハマって抜けられない、深みにハマっていく様。
気軽に始めた趣味が本格的になっていく、あるいは用途に応じて、収集目的で、アイテムを無尽蔵に増やしていく様子。
一度ハマると抜け出せず、 時間やお金が浪費されていく恐ろしい沼です・・・。
アニメや漫画などのオタク文化で特定のジャンル作品を指して「○○沼にハマった」と表現されることもあれば
自転車やカメラなど、機材パーツ類をどんどん買い換えてしまう「ホイール沼、レンズ沼」などもあります。
DIYでも同じことがありますよね。
大小様々な工具を並べて「こんなに使うんだろうか」と思ってると
目をキラキラさせながら「これは細い木材用のノコギリで、こっちは硬い木材用・・・こっちは金属用ノコで・・・」
もうやめて! ってなるアレです・・・。
はたから見ると、自己満足で所有することが目的のように見えるんですが
効率を求めると本当に色々必要になってくるんですよねー。
これって地域おこしに関しても同じことが言えるなーと最近思います。
サイクル県やまぐちProjectのために、自転車を買ってみたり・・・
広報、宣伝、報告に動画や写真用の撮影機材が欲しくなってみたり・・・
掃除道具、DIY工具、諸々揃え始めてますしね。
まさに地域おこし沼
年中「予算が~ 人手が~」と言いたくなる気持ちも分かる気がします。
ただ、趣味と地域おこしで圧倒的に違うのは、沼というスラングの持つもう一つの側面でしょうか。
曰く「ハマってしまい抜け出せずもがいているが、不思議と嬉しそうな顔をしている」という点です。
やめたくてもやめられない、依存症とも異なる点ですね。
本人がやりたくてやっている趣味ならば、問題が起きても解決を楽しめますし
手に入らないものは憧れや目標としてモチベーションになることもある。
ないならないで、楽しみ方をコンパクトにすればいい話ですしね。
そして、自分のために自分で買った道具は、本当に必要な物であり、大事に使う。
これは大きいです。
新しい制度や政策によって、予算が出たり人員が補充されることもありますが
自分たちのことは自分たちでやる、できない時は工夫をする、それが一番なのかなと思いました。
「人を最も成長させるのは、先人がいない状態である」
昔の職人は、弟子を突き放し、師匠の仕事を盗み、技術を継承してきました。
楽な手段に甘えず、地力を鍛える志を忘れたくないものです。
ハマるしかない、このビッグ沼に・・・(2秒で思いついたキャッチフレーズです)
とっても重かった冬瓜。
夏野菜だけど秋の季語で、冬まで日持ちするから冬瓜。