ヒラオーノ雑記帳

山口県平生町の非公式ブログ(仮)です

「何者か」とは何者か

fujipon.hatenablog.com

 

Hubba Hubba 久しぶりにブログらしい独り言を。

皆さんは小さな頃に夢があったでしょうか。

 

具体的でなかったにせよ、何かに憧れたりすることはあったでしょうか。

今回紹介した記事とその周辺で言及される「何者か」とは

そういった理想の状態や成し遂げた結果というよりも

人並みかそれ以上の、社会的に及第点と呼ばれる大人を指しているような気もします。

「ひとかどの」という表現がしっくりくるでしょうか。*1

定義するのってすごく難しいです。

職業、功績、知名度、収入、社会的信用、他人あるいは本人の満足度

どれをとってみても明確な「何者かになれたのか」という答えを出すことはできないと思います。

 

ですが確かなことは「人から必要とされたり感謝されること」の比重は大きいということ。

あるいは(仮にそれが代替可能な立場であったとしても)自分の働きが効果的に機能しているという実感。

自分のことを自分でできる、という自立性や

新しく出会う人、自分が去った後に残される人のことを考える気持ち

やたら遠まわしで、それでいて少し行き過ぎたようなこれらの表現が

自分にとって「何者かになれたのか」という問いに対する答えだと思いました。

 

田舎に住んでいると、人間ひとりの比重がとても大きいと感じます。

単純に人の少なさからくる印象論なのかもしれませんが

組織という巨大な機械で、精密に動く小さな小さな歯車よりも

古めかしい機械のぽっかりとした内部でうごめく、不格好で大きな歯車になったような

「否定しがたい謎の存在感」を自他問わず感じることがあります。

 

ひとかどの人間に、なれるのだろうか。

*1:「ひときわ優れる」という意味から、逆に「それなりの」という意味まで広い表現ではありますが。